「学習のつまづき」についての講座を終えて

 

 こどもの行動には必ず理由があります。

 

 こどもの行動に対して「困ったなぁ…」と親が思う時こそ…

「この子が一番何かに困っているに違いない」という姿に見えてくると、子育ての悩みは劇的に変わります。

 9月20日(木)「学習のつまづき」~視覚に特徴を持つこどもについて~ というテーマで医学的視点より生まれる前から既に始まる成長発達について解説いたしました。 

 

 J.エアーズ博士の感覚統合理論をもとに、こどもの発達はいつも途上にあることを説明いたしました。胎児より様々な感覚が培われ、それを土台としたピラミッドは、幼児期からの「遊び」で、こども自らが積み木をつみあげるように発達していくものであること。中でも脳の情報処理には、実に83%以上が「視覚情報」に依存していることがわかっています。それゆえにまだ未成熟な「こどもの見る力」学習」に深く影響を及ぼすことが御理解いただけたと思います。幼児期に「見る力」に注目し、早期にアプローチすると脳の発達に効果が上がりやすく、学習ができる準備が整うと考えてください。

 

  養育環境や気質、生まれ月、兄弟構成、体格が違えば成長の速度は違ってきます。

よその子と比較して一喜一憂していませんか?脳のグラデーションを個性と捉え、自分のペースで踏み出す一歩をわが子と喜び、認め励ます子育てに繋げていただけると嬉しく思います。

 

 こどもの行動には必ず理由があります。

 

 こどもの行動に対して「困ったなぁ…」と親が思う時こそ…

「この子が何かに一番困っているに違いない」という姿に見えてくると、子育ての悩みは劇的に「子育ての醍醐味」に変わります。もう毎日𠮟ってばかりいなくていい…ずっとイライラしなくていい…そんな自分を責めて、ひとりで落ち込まなくていい…

 育てづらさは、感覚統合ピラミッドを形成する積み木です。ひとつひとつの大きさや形がいびつでかみ合っていないだけです。まだ発達途上にあるこどもには、得意な知覚認知興味が持てる方法学びの工夫(遊び感覚)として取り入れ、上手にわが子の脳を育てたい…

 

 「自分は自分でいいんだよ」

 

生きる力を支える一番大切な言葉。

一番大好きなお母さんの声で伝えたい。

 

すべてのこどものお母様にお願いしたいです。

 

 ほんの少しの「健康や発達の知識」で、こどもの見え方が180度変わり、なぁんだ!そうだったのか‼とふっと楽な気持ちになってくださったなら幸せに思います。

 

 

 今回、当初講座の題名を「学習障害」と表現したために、今、0歳~就学準備に当たるお子様の保護者様や、誰でもが経験している「苦手な分野の学習」が気になるお子様の保護者様には、「特別なこと」として受け取られがちになり、興味を持っていただくに至らなかったことを反省いたしております。 

 

 学習を控えた就学前の保護者の方々、地域のシニア世代、公文教室の経営者様、七田式教育「目の学校」の指導者様にもお越しいただき、幅広い方々に興味を持っていただきました事、大変嬉しく深く感謝申し上げます。

 

 これからも豊中市内で『脳と心と体を育てる地域の保健室』として、継続的にお力になれますよう続編講座や相談室を開催してまいります。ありがとうございました。

 

 

 

 

追記) 今回大変ご好評をいただきました。残念なことに 本講座にご参加いただけなかった方には…

https://kawanishimatinohokensitu2018.jimdofree.com/

にて10/25(木)10:30〜企画中です。後日情報配信いたします。

 

ママとこども*保健室

看護師/心理カウンセラー

林信子